SEIKO SPIRIT

SEIKOの久しぶりの新ムーブである6R15を積んだSPIRITを買った。
この6R15は、逆輸入ファイブなどに積まれている7S26をリファインしたものだろうが、手巻き機能に秒針規制やフル巻上げでの50時間以上の駆動時間、+25秒〜−15秒の日差と、普及型のムーブメントとしては過不足ないスペックである。ご丁寧にローターも磨いてある。丁度同価格帯のオリエントスターとほぼ同スペックとなっているのは戦略的なものであろう。
外装であるが、ファイブのぺらぺらの巻きブレスと比べると格段に重い無垢ブレスや、傷の心配の無いサファイアガラス、大柄の分・時針など、ファイブとの価格差も十分納得できる質感になっている。遠目に見ればGSともそれほどの差は見受けられないというのは凄いことだ。ただ、見て面白い機械でもないのだし裏ブタは透けなくてもよいと思う。
総じると、SEIKOが真面目につくった機械式時計ということが出来よう。プアマンズGSと揶揄する向きもあるようだが、適正価格を考えればこちらが一般的機械式時計のスタンダードというべきである。