あなたの大切な価値観はなんですか?

最近、ニートやフリーターに対する世間の風当たりが非常に強く感じる(特にジャーナリストの勝谷誠彦氏などは、「ニート・ひきこもりは殺人事件を起こす異常な人間だ」とつねづね広言して憚らない。こういう言動を素で出来る人の方が私にはどこかおかしいのではないかと思えてしまう)。別段、それに対して異をとなえるつもりはないが、そのように、ニートを社会の最底辺にランク付けする風潮に対し、そこはかとない違和感を感じるのは何故かを考えてみた。
その違和感の源を探ってみると、私の場合には、自由・平等や多様な価値観の素晴らしさを謳う学校教育や、種々の本であった。それらの教育や本は、「金」に一番の価値を見出す価値観を否定し、または黙殺する。しかし、別段法に触れる事や、社会の慣習を侵すことをせず、いわば「何もしない」ニートやフリーターが、所謂普通の市民と対比されて蔑まれる理由は、かたや生産活動に従事せず金を生み出さない、かたや正社員にくらべ収入が安定しない、突き詰めれば「金を稼がない」という一点によるのである。「人間は全て平等」「人間は生きているだけで価値がある」「人それぞれ多様な価値観があり、それらは尊重されるべきである」etc耳に甘い言葉の数々は全てお題目で、実際の社会においては「金」が第一の価値基準であり、要するに「金を持ってる方は偉く」て「金を持ってない奴はクズ野郎」なのである。(俺はそうじゃないという方に限って「なんでも鑑定団」などを喜んでみてらっしゃる。あの番組は、全ての「多様な価値観」を否定して、「市場価値」という物差しでモノの価値を塗り替えるものである。)
そろそろ学校では、社会では糞の役にも立たない道徳とかを授業で教えるのをやめて、しっかりと「金を一番稼ぐ奴が一番偉い」「金を稼げない奴は社会のクズだから死んじまえ」と生徒に教え込むべきでしょう。ニートやフリーターなんかあっという間に減りますよ(笑)

今日の鍛錬

  • 四把、立禅、這い