生保業界概観

  • 株価のある程度の持ち直しによる株式含み益の増加によりソルベンシーマージン比率は大手生保各社で軒並み改善。
  • バブル期の高予定利率の契約により、各社利差損(逆ザヤ)により体力が蝕まれる。日産生命に代表される生保破綻は予定利率の3%までの引き下げにより落着?現在、大幅な死差益とある程度の費差益により、逆ザヤは充分吸収可能であるが財務基盤の盤石化が急務。
  • アメリカンファミリーが日本の保険法の隙間をついて先鞭をつけたガン保険に代表される、いわゆる「第三分野」の保険は今後の保険業界の命運を左右。日本の生保も外資生保に負けない魅力的商品の作成が急務。本業の生保商品についても同様。
  • 国内では生保加入世帯率は90%前後で新規開拓の余地はほとんど無く(今後生保に加入したいかとの調査には3分の2程度が「NO」)、また、カタカナ生保の安価で簡便なプランへの解約変更も増える。前項の通りの魅力的(安価且つ簡便)な商品開発にくわえ、今後の大きな成長が見込める中国及びアジア市場への進出、開拓は不可避。

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