東西シンプルナイフ対決

tyuuyou2005-09-14

対決とか書きましたが、両方とも同じくらいに大好きなナイフです。上は、フランスのOPINEL。私の持っているのはNO.8で、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズだと思います。フランス人の多くが持っている、まさにフランスの肥後守とも呼ぶべき存在です。下は、まさに日本の本家本元の肥後守。しかも、その中でも唯一登録肥後守登録商標を持つ「肥後守定駒」です。子供の時から、ぱちもんの「宗近肥後ナイフ」というのを使ってきましたが(それが意外と切れるし、愛着もあるのでいまだに愛用してます)、やはり本家本元
の定駒を是非一本持っておくべきと思い(今現在四代目の永尾元佑氏が唯一の肥後守職人)大分前に購入しました。

双方の特徴

双方とも、オピネルは炭素鋼、肥後守は青紙割り込みで、研ぐと抜群に切れます(どっかで読んだ話では、オピネルの硬度はHRC59から60位あるとか?)。オピネルにはステンレス製もありますが、研ぎの練習用や切れ味を求める用途なら、炭素鋼の方がいいと思います。ただ、手入れを怠るとおもくそ錆びるのでご注意を。ハンドルは、オピネルが木のニス仕上げ、肥後守が真鍮です。オピネルのほうが、握りやすいし手も金属臭くならなくて良いのですが、水を吸うと刃の出し入れがしにくくなるという欠点もあるので一長一短です。ロック方式(笑)は、オピネルのほうは意外としっかりしていて、ボルスターのカラーを回転させることでかなり丈夫なロックが展開時、収納時双方でかかります。肥後守のほうはいうまでもなく、ロックなんてモンはありません。使うときはしっかり刃のけつを指で押さえててください。ただ、これも、ワンハンドオープンが素早く簡単に出来るので意外と捨てたモンじゃないです。

まとめ

一長一短ありますが、双方ともこれだけ良く切れるベーシックなナイフが1000円前後で買えるのはとても素晴らしいことです。オピネル持って外でフランスパンとハムで昼飯なんか食べたらきっと素敵です。肥後守も、男の子の野外での遊び、工作には欠かせないと思います。研ぎ方を教えながら、お父さんが子供に刃物の正しい使い方、楽しい遊び方を伝授できたらこんなに素敵なことはありません。一度正しい刃物の使い方を覚え、自分で指を切る痛さを体で覚えたら、人を刃物で傷付けようなんていう考えは絶対に出てきません。そういった正しい刃物文化を社会から絶やさないようにするためにも、こうした安価で正直なナイフは是非是非作り続けて欲しいものだと思います。