明治神宮奉納演武会

今日は、毎年恒例の明治神宮での古武道の奉納演武会を見に行った。
11月3日は特異日で毎年ほぼ確実に晴れるのだが、今日もその例に違わず絶好の日和
となった。
まず今年は、最近いたく興味を抱いている光輪洞合気道の演武を一番に見学した。是非とも見たかった総師範の成田師範の演武を幸運にも拝見することが出来たが、予想に違わず素晴らしいものであった。相手の中心を常に捕らえつつ絶妙に間合いを殺してしまっておられるのであれでは相手はたまらないだろう。植芝流の合気道とは異なる方法論ではあるが、合気道修行者にも大いに参考なるだろう。故平井稔翁の演武を是非一度見てみたかった。
古武道の演武会場では、今年も色々な流派が見られた。
島津謙冶師範率いる柳生心眼流、飯篠師範門下の天真正伝香取神道流、鋭い抜刀を見せる双水執流、大薙刀を操る直元流、園部秀雄師範の流れを継ぐ直心影流薙刀術、銚子に伝わる石黒流柔術(今年も田村師範がお元気そうでホッとした)、國井道之師範とも交流のあった為我派勝真流柔術、古い時代の武術を今に伝える荒木流拳法などが、拝見した中では特に印象に残った(1時ぐらいまでしか見られなかったので、他にも多くの素晴らしい流派がある)。何れの流派も、昨今の古武術ブームとは一線を画し、古式ゆかしい古伝の武術を忠実に受け継いでおられることに非常に感激した。今の時代、失伝の危機にさらされている日本古武道の流派は数多あると伝え聞くが、是非この素晴らしい文化を伝え続けていって頂きたいものである。